麻の感触が心地よい、型染めの椅子敷き




麻の椅子敷きが登場しました。黒で染められた「鱗」と呼ばれる三角模様や、ハの字模様がかっこよく、モダンな印象。写真のように、北欧家具とあわせてもマッチします。
一年を通して快適に使える麻ですが、ややざっくりとした生地のめ夏はいっそう爽やかに過ごせそう。椅子にも、床敷きにもどちらにも使えます。リモート用の椅子にも、ダイニングで、家族それぞれに違う文様にしても。
長く使うことで、リネンのような柔らかな風合いが出るのも魅力です。
<檜垣>
向かい合うハの字が並ぶ「檜垣」。シンプルな文様ですが、丹念に彫られた型ならではの凛とした美しさを感じます。
<うろこ>
三角が並ぶ「鱗(うろこ)」は、『身を守る』意味を持ち、戦国武将にも愛された吉祥紋です。
<大鱗>
三角模様の「鱗(うろこ)」のアレンジ。大小の三角模様の配置が絶妙で、モダンなデザインで人気です。
気軽に取り入れてほしい型染めの暮らし品
人間国宝の 故芹沢けい介(せりざわけいすけ)氏に師事し型染めを学んだ山内武志さん。堂々とした色使いやモダンで華のある大胆な図案から、細やかで繊細な意匠まで、伝統柄からオリジナルの抽象柄まで生命力あふれる作風が魅力です。
山内さんの型染めは、華やかでありながら決して俗っぽくならず、品格があり使い込むほどに愛着の湧く暮らしになじむ染めものです。
椅子敷きは、型染めした布をカバーに、中材に自動車のシートにも使うという圧縮フェルトを用いて仕立てています。型染めの椅子敷きは、愛用の椅子に置いたり、床に置いたりするだけで、空間を彩り豊かに見せてくれます。
山内武志さんがこだわって選んだ各地の生地を用いて、一つひとつ手で型染めしたのち職人により仕立てた手間をかけた逸品、どうぞご愛用ください。
■material:麻100%
※汗や摩擦により色移りする場合があります。
※サイズは目安で、一枚一枚ばらつきがあります。
※手染めのため、画像との色の違いや色ムラがある場合があります。
※日光に長時間あたると、色あせが発生します。
※お手入れは、固くしぼった布巾で軽く拭いてください。週2~3回のお手入れで十分きれいを保てます。
商品のつくり手について

伝統の型染めで生み出されるモダンな模様のテキスタイル
明治から大正時代にかけて、型染めの産地として知られていた浜松。天竜川を水源とした豊富な清水に恵まれ、山風が吹くこの地は、洗いと乾燥が鍵を握る染め物にとって絶好の場所です。この浜松で型紙づくり、染め、色止め、洗いなど気の遠くなるような作業を要する伝統的な型染めの技法を今も守り続けるのが、浜松に工房を構える染色家の山内武志さんです。
紺屋を営む家に生まれた山内さんは、人間国宝の染色家・故芹沢けい介氏に師事して技の研さんを積むと共に、感性に磨きをかけ、独自の世界観を確立させます。
「すべての工程がおろそかにできないんです」と語る通り、一つひとつの工程に対して、一切の妥協を挟まないそのていねいな手仕事ぶりには、伝統工芸を生み出した先人たちへの敬意と、浜松の染め文化に対する誇りが感じられます。
そんな山内さんが生み出す染めものは、伝統的な型染めならではのやさしい肌ざわりや通気性の良さ、色の鮮やかさはそのままに、現代の暮らしにも馴染むモダンなデザインが魅力。丸や四角を組み合わせた幾何学模様や伝統の和柄をアレンジしたぬくもり感あふれる柄は、つい手に取ってみたくなる愛らしさに満ちています。色とりどりの染め物たちが、暮らしを楽しく彩ってくれます。
[N Drive 創刊号 静岡いろは掲載店]