釉薬の美しさに料理が映える角皿
「陶は人にとって、自然との間を取り持つ素材」。日本最大のやきもの産地、岐阜県土岐市 の里山に工房を構える河内啓さんの定番品の皿。たたら成型による板皿ですが、縁を少しそりあげ、配慮の行き届いた使い心地がよいうつわに仕上げています。
澄んだ夜空のような釉たまりの美しい「ルリ釉」は、料理が映える色合い。
雨上がりの日の若葉を思わせる「ビードロ釉」は、貫入のこまかなヒビが豊かな表情を醸し出しています。アンティークのような絶妙な、やわらかくしっとりとした「乳白釉」、モダンな洋の雰囲気ある「アメ釉」をラインナップ。
気取らず、それでいて背筋が少し伸びるようなおさらです。魚や肉など、ふだんのおかずから和菓子など、日々使って飽きず、毎日の食卓に上質なひとときを感じさせます。
幅広でゆったりとした中サイズ、副菜や香のもの、和菓子が似合う小サイズがあります。
■material:陶器
※手作りのため、ゆがみや色むらなどがあります。
※一点ごとに焼き上がりが異なるため、色合いなどが写真と異なる場合があります。
※重さや大きさには個体差があります。サイズ表記は目安です。
※電子レンジは、あたため程度の使用は可能です。
※食洗機は、器同士がぶつからない様に固定してお使いください。
※オーブン・直火のご使用は避けてください。
商品のつくり手について
会社員から一転、土岐市へ移り、陶芸家に。
もともとは美大を目指していた、河内 啓さん。一度は夢を諦め、一般企業に就職した彼だが、地元・静岡市で陶芸家の平嶌康正さんとの出会いをきっかけに陶芸の道を志すことになったという。
「やっぱり産地で勉強した方がいい。やる気があるのなら受けてみたら?」という一言に触発され、一念発起。愛知県瀬戸市の養成校に1年通い、その後、岐阜県土岐市駄知町の窯場で約6年経験を積んだのち、陶芸家として独立した。土岐市内に自身の窯を持ってから、14年が経つという。日本でも有数の窯場として知られる、土岐〜多治見エリアには、多数の作家が住んでおり、同志たちとの交流は、よい刺激となり、活動のモチベーションアップにもつながっていると話す。
「東京で活躍する先輩たちからも多くいて、僕自身も関東方面での展示が多い」と河内さん。ライフスタイル提案型のセレクトショップなどでも取り扱われる彼の作品は、実に現代風の面持ちで、若者にも人気なのだという。しかしながら、単に流行に乗ったとは言えない、独特の深みも併せ持つ。そこには、どんな想いが込められているのだろうか。