天然染料ならではのやさしい色合いで、読書タイムに潤いを
タテ糸に綿、ヨコ糸に葛を使い、手織りで織り上げる葛布。
その独特の上品な光沢感を生かしたブックカバーができました。
使い込むほどにやさしい肌ざわりになり、手に馴染んでくる風合いの変化も楽しみの一つ。
草木染めで仕上げているので、見た目にも温もりを感じます。
また、内側には越前和紙を利用して滑りにくくなっています。
読書の時間がますます楽しくなりそうなアイテムで、贈り物にも喜ばれています。
気の遠くなるような作業を経て織られる、上品な布
秋の七草にも数えられる葛を使い織られる葛布。大井川周辺の葛の蔓(つる)を刈り取り、煮沸、発酵などの工程を経て、きれいな川の水でていねいに洗って乾燥させ、指先や針で裂く…という気の遠くなるような作業の末、ようやく葛糸が完成。
この葛糸をヨコ糸にして、絹や綿をタテ糸に使って織り上げることで、光を受けた葛糸がやさしく輝く独特な光沢をもつ上品な葛布が生まれます。
Size:H160mm×W315mm(文庫本サイズ)
Material:タテ糸/綿、ヨコ糸/葛 、裏紙/越前和紙
※サイズは天然繊維、手織りのため商品によってばらつきがあります。
※天然染料を使用しているので、画像との色の違いやムラがある場合があります。
商品のつくり手について
秋の七草にも数えられる葛は、和菓子や日本料理に用いられる葛粉や、漢方薬の葛根湯などで知られています。天然の葛を使い織られるのが葛布です。毎年、梅雨が終わる頃になると、ご夫婦の糸作りが始まります。大井川周辺の葛の蔓(つる)を刈り取り、煮沸、発酵などの工程を経て、きれいな川の水でていねいに洗って乾燥させ、指先や針で裂く…という気の遠くなるような作業の末、ようやく葛糸が完成。この葛糸をヨコ糸にして、絹や綿をタテ糸に使って織り上げることで、光を受けた葛糸がやさしく輝き、上品な葛布が生まれるのです。
美しい染めも葛布の魅力の1つ。葛糸を天然染料で染め上げ、時間をかけ、丹念に手織りします。1つとして同じもののない葛布の誕生です。季節の移り変わりを思わせる色とりどりの布は、やさしい風合い、何度でも振れたくなる手ざわり…と手仕事ならではの温もりを感じさせてくれます。
また「雅で野趣に富んだ葛布の美しさを知ってほしい」と語る村井さんご夫妻。葛布というと、着物でないと…。と思われるかもしれませんが、古来の美意識を感じる葛布のアイテムは、むしろモダンな雰囲気で、ふだんのファッションでもしっかりと存在感を放ちます。
長く愛着をもって使えることも魅力で、大切な方への贈り物にも最適です。
[N Drive 3号 するがのひかり掲載作家]